TL;DR
- ReadyShipを、マーケットプレイスとしてリニューアルします。6月末のリリースを予定しています。
- クリエイターさんの役に立つことを考えた結果、集客支援が最も重要なことだと思い至りました。
- また、「集客」だけでなく、「商品価値」そのものを大きくできるのではと考えています。
ReadyShipは現在、シンプルなツールとしてのサービス提供形態を取っています。「完成されたWordPressサイトを、初期費用無し、月額のみで、すぐにビジネスに活用できる」ことが提供価値です。
具体的には、購入の仕組みと、ホスティング、WordPressをクローンする仕組みをWordPressクリエイターさんに提供しています。現在はPayPalのような感じ、と言ったらわかりやすいでしょうか。
主役はクリエイターさんであり、創る側のブランドが最も全面に出て、価値が上がっていくことが重要だと考えたため、このような形式にしていました。ReadyShipのウェブサイト・ブランドで、ものごとのすべてをくくってしまうことは、避けたいと考えていました。
しかし、4月に小さくリリースしてから、登録頂いた方々へのヒアリングを経て検討した結果、ReadyShip Version2では、マーケットプレイスへ転換させることにいたしました。
本日は、なぜマーケットプレイス化に至ったのか?その理由を書きたいと思います。
そして、その対極である、「Whitelabel API」についても触れたいと思います。
Content
マーケットプレイスというのは、WordPressでいうと Mojo Marketplace や、 Envato (Themeforest) のように
- キーワードやタグで検索できて
- プロダクトの紹介ページがあって、
- 作者さんのページがあって
- 購入できて、etc…
という機能を持ったプラットフォームです。現在構築中で、6月末にはリリースできる予定です。
https://market.readyship.co/products/
最大の理由 – 『集客』の機能を果たす
最大の理由は、やはり、『集客』の機能を果たすことが、最もクリエイターさんのためになる価値であり、そこを私達が責任持ってやりたいと考えたためです。
創る人目線で少し想像を巡らせてみましょう。
素晴らしいものを作った!!そして、そこからが本当の戦い。
「素晴らしいものを作った!!魂を込めた、自分史上最高の作品(WordPressサイト)が出来上がった!」
そこから、何をしたらよいでしょうか?
そう、ここからが本当の戦いの始まりだと思います。
- ブランディングの方向性をどうするか、どのようなコアメッセージで、ターゲットは誰なのか?
- そのプロダクトの特徴をどのように伝えたら良いのか?
- コンテンツマーケティングを計画し、もしくは自身で記事を書き、SNSアカウントを作成し、
- 発信し、発信し、発信し、、、
そしてやっと、初期のお客さんを獲得するに至ります。
現在のReadyShipの仕組みでは、こういった集客のプロセスをすべてクリエイターさんに委ねる形となっていました。
これには理由があり、既存のテーマ・プラグイン作者さんを観察したところ、すでに彼らは「ブランドと顧客基盤(コミュニティ)」を持っていることが事実としてあったためです。
そのため、「彼らのブランドが全面に出たままで、収益構造を変革できる」ことを重要視して私はサービスを設計しました。
最も大変である「集客」の役割を果たす、それがクリエイターさんに役に立つ
ですが、この形態は、「新しい挑戦をしようとする人たち」にとっては、あまりよろしくないことがはっきりと見えてきました。
悪くいうと、「集客の努力を、クリエイターさんに任せっきりにしていた」のです。登録してもらって、WordPressウェブサイトという作品を創ったあとの、その後のプロセス = 集客が本当の戦いであるにもかかわらず。
それが、今回の決断の理由です。ReadyShipをマーケットプレイスとして全面的にリニューアルし、最も大変である「集客」の役割を果たす、それがクリエイターさんにとっても、最も役に立つことだと思います。
「集客」だけでなく、「商品価値」そのものを大きくできるのでは
マーケットプレイスの形式を取ることにより、我々がマーケティング上の努力をして、集客に貢献できるようになります。当たり前ですね。ですが、集客だけではないと考えています。
ReadyShipのメインの機能は「完成されたWordPressサイトを、すぐに活用できる」ことです。
ただ、それを伝える際に、ターゲットと価値提案を考え抜き、強力なメッセージにすることで、クリエイターさんが作成したウェブサイトの価値( ≒ ありがたみ) を最大化できると私は考えました。
たとえば、下記のような言い方で、利用者さんへプレゼンテーションを行ったらどうでしょう。
- あなたのビジネスにスピードを。最高のWordPressサイトで、顧客を魅了しましょう。
- Website as a Service – パッケージとしてのWordPressサイトを活用。コスト削減をしながら、期待通りのウェブサイトと結果を手に入れる
- 最適なデジタルエクスペリエンスを、WordPressベストプラクティスの活用によって実現する
そのような角度から、利用者へ価値提案・利用方法の啓蒙を行う。
そうすることで、結果的にクリエイターさんのウェブサイトの価値( ≒ ありがたみ)を最大化できる、と。
つまり、ちゃんと活用してもらって、長く使い込んでもらうために、私達が働きかけを行うということです。
ReadyShipのモデル上、長く使い込んでもらうほどに、クリエイターさんはHappyになります。
マーケティングとか、ブランディングといいますか、そういう領域の話です。最初の出会い方、購入時点、その後の接点の作り方をどう素敵に持っていくか、という領域で、我々が努力できることがたくさんあると思ったんですね。
クリエイターさんが魂込めて作ったものを、利用者さんがありがたく受け取って、使い続けていってもらうために、いろいろこちらからできることがあるはずだ、と。
以上のような理由により、マーケットプレイスを行うことにしたのです。
正々堂々と、といいますか、やはりやらねばならん、という意気込みです。
Whitelabel API も同時に提供を開始します
ただし、対極のニーズが市場に存在します。つまり、「ReadyShipのロゴを顧客に見せたくない・マーケットプレイスに出したくない」「自社のブランドですべて完結させたい」というニーズです。実際に、そのような問い合わせをこれまで何件かもらいました。
そこで、マーケットプレイス化すると同時に、もともと構想のあった、API経由ですべての機能を利用できる「Whitelabel API」の提供を開始します。
「Whitelabel API」の詳細につきましては、は別途記事を書きます。
下記Docsに簡単に概要を記載しておりますので、よろしければ御覧ください。
https://docs.readyship.co/ja/faq.html
Full WhiteLabel のためのAPI: API経由でReadyShipの機能を利用することができるようになります。これにより、利用者はReadyShipの名称を目にすることなく、あなたのブランドで統一することができるようになります。ただし、ReadyShipから利用者への直接連絡ができなくなるため、利用者ヘのサポートは全てクリエイターの責任で行って頂くことになります。この場合に、ReadyShipのサポートチームは、クリエイターからの問い合わせに回答致します。通常利用の場合に比べて API 経由の場合は、サーバ料金を割安に設定する予定です。
まとめ: 「創る側の人たちに、どうやったら役に立てるのか」
マーケットプレイス化する理由をまとめると、下記の3点です。
- 創る側の人たちが最も大変なことは、集客である
- だからこそ、僕たちが責任をもってその役割を果たしたい
- また、魂を込めて作ってもらったものの価値を最大化するためにも、できることがあるはずだ
WordPressを取り巻く市場環境や動向を見て、きっとこのReadyShipのような考え方のウェブサイトの立ち上げ方法が、今後伸びていくと信じています。とにかく私はやり続けますので、一緒に面白い世界を作っていきましょう ⚡
一つ余談です。これまでの反省として「自身でサービスを利用していなかった」のが良くなかったなと思っています。ので、現在、自身でReadyShipの仕組みを使って「入魂のWordPressサイト」を作って販売するのを準備しています。
自分でやってみて、それを事例にするくらいの勢いで。そのプロセスを、またブログとして公開していきたいと思っております。
引き続き、何卒よろしくお願いいたします!😁